こんにちは大沢です.今年も空気が乾燥して唇がカサカサになってくる季節になりました.不意に大口開けて笑うと割れて痛い思いをします.笑うことも許されない.
ChatGPT Atlas
10月末にOpenAIからChatGPTをブラウザに統合したAIブラウザのChatGPT Atlasがリリースされました.
従来のChatGPTが別ウィンドウで開くAIであったのに対し,AtlasはブラウザそのものがAIを搭載しており,Webページを見ながらサイドでChatGPTと対話できます.
このChatGPT Atlasをリリース日からデフォルトブラウザとして1ヶ月強使ってみたので感想を述べたいと思います.
何をされてる方なの
1. サイドチャット
画面右側に常にAIチャット画面が表示でき,
- 今見ているページの内容解説
- 操作(Agent Mode)
- 調べ物
- コード生成
などを行えます.今この記事の執筆中もchatGPTにAtlasについてまとめた情報を表示させています.
↓こんな感じでね

2. 画像・スクショ解析の手間削減
Atlasは”画像をスクリーンショットしてchatGPTに貼り付けて質問する”というフローを必要とせず,Webページの見たままのデザインや図をまとめられるため,調べ物が高速化します.
PDFなどで配布された授業資料をAtlasで開いて,”説明不足な部分を補完して解説して”とか”作業手順をまとめて”とか投げるだけで資料の内容・文脈を汲み取った上で回答を生成してくれるので非常に楽ですね.特にTAでは役に立っています.
3. エージェント機能
AIがブラウザ操作を肩代わりしてくれる機能です.
- ログイン
- 検索
- フォーム入力
- ファイルダウンロード
など
プロジェクト実習のTAでkibanaの操作をしなければいけない時に,授業PDFを読み込ませて”画像のグラフとダッシュボードを作成して”と指示してダッシュボードを作成させるという使い方をしました.
目の前でやってくれるので手順を調べる手間も省けますし,楽です.
あとはAmazonで必要な商品をカートに入れといてみたいな使い方もやってみました.
ただ,今はあまりこの機能は使っていません.理由は
- AIにログイン情報を渡すのは危ない
- 画面操作に時間がかかる(自分でやったほうが早い)
- 自分で選びたい
1個目はセキュリティの問題ですが,OpenAIって過去に何回か個人情報の漏洩をやらかしてるので,自由にログインをさせるのは怖いです.あとは銀行口座とか証券口座とかのページをAtlasで見るのはなんか怖くてできません…
2個目は時間がかかる問題です.AtlasはwebページのDOMを解析しながら画面操作をするので,普通に処理に時間がかかります.なので基本的には自分で操作してしまったほうが早いから必要性が感じられないです.
ただ,SaaS等で使い方がいまいちよくわからんって時は使えると思います.処理がもっと早くなったら多分常用する気がします.
3個目はそのままです.Amazonで買い物をする時,結局自分で選びたいので,勝手にカートに追加しておいてもらうという使い方も微妙なんじゃないかなーと思ってます.
現状はあったら使うって程度かな
結論,自分の中では”あったら使う”ってくらいの感想です.雑にレストランを探すとかお出かけスポットを探すって時にはChatGPT感覚でブラウザ検索が使えるっていうのは良いポイントかなと思いますが,その他ではまだ”絶対これじゃなきゃダメ”ってポイントが見つかってないです.むしろ検索時にストレートに記事ではなくChatGPTの回答生成が挟まるので時間かかってうざいと思うこともあります(ページの検索結果のみを返すタブはあるが,デフォルトではチャット画面が最初に来る).
今はMacでしか使えないので,ios版が早く出て欲しいと思っています.日常のテキトーな検索で一番輝きそうなブラウザなのでスマホで使ってみたいですね〜