SynthesizerV AIがどう使われていくのか気になっている

こんにちは,ボカロばかり聞いて育った高橋風太です.(ちょうどミクの日)

今回はSynthesizerV(SynthV)についてくっちゃべります.SynthVとは歌声合成ソフトウェアのことです.SynthVの中には,AIにより人間らしい歌い方ができるSynthesizerV AIというものがあります.

SynthV AIが使用されている曲をひとつコチラにのせておきます.聴いていただくと,その人間らしさに驚くと思います.ここまでくると,私は今後このSynthV AIがどう使われていくのか気になりました.人間の歌や既存の歌声合成ソフトとはどう差別化されていくんだろうと.

まず人間の歌との差別化について考えてみます.これについては,元来の歌声合成ソフトが持つ特徴が働いてくれるでしょう.誰でも歌をネット上に公開できるという特徴と,自分の好きなように歌わせられるという特徴です.加えて,SynthVの声質(フォルマント)を活かしたい人もいるでしょう.あと多言語対応です(つよい).よって,人間の歌とは差別化できそうです.

次は既存の歌声合成ソフト,つまりSynthV AIより機械らしさを残す歌声合成ソフトとの差別化について考えてみます.SynthV AIの中にも,こちらの曲のように機械音声らしさを残しているものがあります.よって,SynthV AI自体が使われないことはなさそうです.ということは,SynthV AIによる「人間らしさ」がどう使われていくのかが鍵になるでしょう.

私の結論としては,「非人間による人間らしさ」をどう活かすのかが焦点になると思いました.「人間らしい振る舞いから滲む非人間らしさ」を出したり,「人間らしい歌と機械らしい歌」を制御し,緊張と緩和を演出すると面白そうです.この辺りが曲のテーマになっていると,SynthV AIが特に輝いてくれそうです.作曲者のセンスが問われるところでもあり,今後の界隈の動きに期待しています.

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