メンターがすべきこと 〜IoT Dojoからの学び〜

お久しぶりです.CDSLの高木です!
今回は前期に開催していたIoT Dojoに焦点を当て,メンター目線で何が失敗したか・成功したかについてお話しできればと思います!

まず,IoT Dojoとは2・3年生向けにCDSLの学生が開催している半年間のプロジェクトです.
ソフト・ハード両面からスキルを向上させ,就活や将来へ役立ててもらうことを目的としています.
IoT Dojoについて気になる方はこちらをどうぞ!

Dojoの様子

IoTに関するDojoは2022年になって初の試みということもあり,手探りの状況でした.
私自身は昨年開催されたCloud Native Dojoに参加していたこともあり,進め方の一例は把握していましたが,今回は本腰を入れるということで戦略的教育プログラムの目標まで到達させることを意識して進めました.
戦略的教育プログラムについてはこちらのサイトを参考にどうぞ!

指導教員である串田先生と何度も議論しながら進め方を工夫し,現在1チームが大学コンソーシアム八王子の学生発表会の準備をしています.
さらに,もう1チームは成果物を動画にまとめて公開の準備を進めています.
全チームが外部公開まで進められなかったのは私自身含めてメンターの力不足だったと反省しています.

メンターとしてDojoのようなプロジェクトの在り方を考えた時,2つの方向性が考えられます.
①「スキルを持たない学生にスキルを身につけさせる」という底上げの形です.
②「スキルを持ち意欲の高い学生に発揮する場を与える」という駆け馬に鞭の形です.

②の場合,メンターの仕事量は小さくて済みますし,外部に発表するところに到達するまでも①よりは可能性が高くなります.しかし,私はDojoの参加者全員が何かしらを持ち帰って欲しい,参加してよかったと思ってほしいと思い①に近い形で進めることとしました.

ここで,①や②に共通する問題が出てきます.
それはコミュニケーションスキルです.
「コミュニケーション」とはかなり曖昧かつ多くの意味を含む言葉です.
本Dojoでの「コミュニケーション」とは特に2つのことを指しています.
・当事者意識を持ち,対面やチャット問わず議論ができる
・チーム内での全員の理解度が一致している
前者は基本的なことですが本当に大切なことです.
学年が違う場合もありますしほぼ初対面の相手と同じチームになるわけですから,このスキルは基本中の基本でありながら必須のスキルと言えます.
後者はチームで開発を行うためには必要なスキルとなります.
なぜならチームメンバー全員の理解度を一致するためには,進捗状況の共有や開発に関する議論を重ねなければ実現しないからです.
もし,今後のDojoに興味を持っていただいた方は参加者・メンター問わずこの辺りを注意すると良いかと思います.

さらに深掘りをし,メンターに必要な「コミュニケーション」とは何かを考えてみます.
メンターの役割とは最低限の開発環境を整えることや進め方の指針を示すことだと思っています.
それに加えて最も大切なことは硬軟を織り交ぜて参加者の学生さんと接することだと学びました.
Dojoで外部で発表したり論文を出したりできれば勿論今後の人生に役立つでしょうし,ESや面接で話すこともできます.
この重要さやメリットを参加者の学生さんに十分に理解してもらいモチベーションを上げてもらう必要があります.
さらに,進捗が予定より遅れている場合や出席率が低い場合は催促したり厳しい評価を下す必要もあります.
とても難しいことですが参加者の学生さんが主体ですので,これらの塩梅を工夫していく必要があります.
私自身は過去の経験から誰か1人でもやる気のある学生が残っているのならば助けてあげたいという精神でやっていたので,今後は矢面に立つことも調整していけたらと思います.

長くなってしまいましたが,Dojoという1つのプロジェクトを管理するのはとても難しく力不足だと感じています.
多くの方々の力添えで成り立っていますので,研究室の仲間や先生方含め感謝しかないです!
これを読んでいただいた学生でIoT Dojoに興味がある学生がいましたらぜひ一緒に良いものを作りましょう!!!!

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