不思議な英単語”Ghoti”の読み方とは?ー英語の綴りと発音の謎について解説!

皆さんこんにちは!修士一年の河竹純一です.
突然ですが,次の英単語の読みがわかりますか?

“Ghoti”

おそらく真面目に英語を勉強した人の多くが戸惑うはずです.
「こんな単語習ってない!」「...ゴーティ?」「そもそも英語なのか?」
こんな声が聞こえてきそうです.

正解は...

「フィッシュ(fɪʃ)」でした!!!ええ~~~!?

はい,読み方は「フィッシュ」です.「魚」という意味の”Fish”と同じです.

まあここまでくれば気付いた方もいるかもしれませんが,実はこれは「英単語の綴りと発音の理不尽さ」を表すための造語です.
なので実際には存在しません!!!

なぜこんな単語が生まれたのか,どうやって「フィッシュ」と読むのかを以下で解説します.

まず,英語を学習するうえで綴りと発音に理不尽さを味わった経験がある方は少なくないかと思います.

例えば以下の単語の発音は納得できるでしょうか?
“knife” ⇔ 「ナイフ(nīf)」
“doubt” ⇔ 「ダウト(dout)」
“business” ⇔ 「ビジネス(biznəs)」

これら以外にもまだまだありますが,要するに綴りを見ただけでは発音がわからない単語が英語には多く存在します.
特に日本の英語教育においてはアルファベット一音ずつの発音の仕方やローマ字から入るため,これらの英単語に理不尽さを覚えるのも当然です.

一方で日本語の平仮名・片仮名や韓国語のハングルでは文字に対して決まった音が対応しており,これを「音節文字」といいます.

それではなぜ英語において「理不尽な綴りと発音」が使われ続けているのでしょうか.

そもそも大昔の英語は多くが綴りのままに発音されており,ローマ字読みに近い読み方がされていたそうです.
例えば”name”は「ナーメ」,”stone”は「ストーネ」のように発音されていたようです.

ところが14世紀初頭から「大母音推移」と呼ばれる母音の発音に大きな変化が起こりました.現在でもその原因は不明だそうですが,下層階級の人々の発音が表面化した説や,フランスとの戦争による反フランス感情説(フランス語由来の発音から遠ざけるため)があります.

さらに加えて,15世紀から16世紀にかけて活版印刷の技術が急速に発達することによって文字が活字として印刷されるようになりました.すると人々の発音が変化しているにもかかわらず,綴りは固定化されるという「綴りと発音の乖離」が起こりました.このような歴史的な経緯があったために,現代で英語を学ぼうとすると単語特有の発音を覚える必要が出てきてしまったというわけです.
つまり英語の綴りと発音の関係は”Ghoti”を「フィッシュ」と読ませるほど理不尽になってしまったのです.

それでは最後に,最初の問題の解説をしたいと思います.

まず”gh”の発音ですが,”laugh”の”gh”の音(f)を使います.
次に”o”の発音は,”women”の”o”の音(ɪ)を使います.
最後に”ti”の発音は,”nation”の”ti”の音(ʃ)を使います.

したがって,フィッシュ(fɪʃ)となるわけです.(無茶苦茶ですね...)

英語ってムズカシイ!!!という話でした.

それではまたどこかで!

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