CS学部の新入生に見てほしいコンテンツ

CDSLのKoyamaです.大学も今日から講義が始まりました.今回は,CSの新入生向けに記事を書いてみます.

なぜCSを学ぶのか

アメリカ第44代大統領のバラク・オバマ氏がCSを学ぶ学生へのメッセージ動画を公開していました.字幕言語に日本語も選べます.

コンピュータ・サイエンスのスキルを身につけることは,皆さんの自身の未来のみならず,私達の国の未来にとっても大事なことです.

新しいビデオゲームを買うだけではなく,自分で作りましょう.最新のアプリをダウンロードするだけでなく,創りましょう.最新のアプリをダウンロードするだけでなく,創りましょう.スマートフォンで遊ぶだけでなく,プログラムしてみましょう.

President Obama asks America to learn computer science

IT業界で活躍されている方々へのインタビューがまとめられた動画です.もともとはコードアカデミー高等学校という学校がプログラミングの紹介で作成した動画です.

(プログラミングは)想像力が働くこと.自分の自由度や幅,理解が進むのですごくオススメしたいです.

僕も,もう一度生まれ変わってもプログラミングができたらいいなと思っている.プログラミングができる人が増えることで,世の中がよりよくなると思っている.

Why Coding? – なぜプログラミングなの?

Google Japanの「情報科学がなぜ重要なのか」を説明している動画です.

大学での学び

最初に大学で学ぶのはCSの基礎的な内容なので,「これが何に役立つのだろうか?」と疑問に感じるかもしれません.特に数学や英語は専門科目との関連性がわかりにくいと思います.納得できる回答かどうかは個人によりますが,参考になる回答がありました.

たとえば微分積分のことを考えてみてください.微分積分を役立たせることができる職業は,職業全体から見ればほんの一部です.しかし学んでいなければ,微分積分を使う職業に就く可能性はとても低くなります.その結果,微分積分を学んでいない人は「微分積分は社会で役に立たない」といった印象を持つことになるでしょう.

もしあなたがそれなりに高度な技術が必要な職業に就きたいのであれば,その知識を事前に学んで準備しておく必要がある場合があります.そうでないと,その知識が役立つ機会を得ることができません.もちろん,必要になったあとに学んでも遅くないことも多いのですが…….でも「学習能力に自信があります」と主張したとして,それを受け入れてくれる人は少なく,基礎的なスキルがなければさらなる学びの機会が得られないことも多いのです.

最近,エンジニアになりたいなら大学の勉強って何の役に立つの?というのをめっちゃ悩んでるので,何かいい答え持ってたら教えてください 「先生,質問です!」

上記のリンクには他の方の回答も掲載されているので,読んでみると納得できる回答が見つかるかもしれません.

以下は,東京理科大学での講演会のスライド資料です.参考になりそうな箇所をピックアップしてみました.

これによると大学1年の6月第1週の出席状況が指標になるそうです.今年の場合は7月第2週ごろになりそうです.この資料で興味深いのは入学時の成績と卒業時の成績には相関関係が見られないということです.入学時の成績よりも,入学後の取組状況が個人を左右するといえそうです.

出典 大学での学問への向き合い方 -私はこうして ”首席” になった Atsuto ONODA P.25

アルバイトに熱心になりすぎる大学生がいるようですが,授業を休んでまでアルバイトすることは損なのでオススメできません.

出典 大学での学問への向き合い方 -私はこうして ”首席” になった Atsuto ONODA P.36

大学では知識を習得するだけでなく,体系的に理解して言語化する作業が必要になります.この作業は,人に意図した内容を明確に伝えるために大切です.

出典 大学での学問への向き合い方 -私はこうして ”首席” になった Atsuto ONODA P.42

Googleのエンジニアが情報科学と大学での学びについてディスカッションしている動画です.例えば,「中高生の頃からプログラミングをしていないとエンジニアになれないのか?」や「どうやって情報科学を勉強した?」といったテーマに触れられています.最後に学生へのメッセージもありました.

キャリア

IT技術者として働くうえで,日本と世界の状況を知っておくことは大切です.以下を知ると日本にIT業界の状況を理解することはできると思います.


この記事で紹介した内容は研究室内で共有していたコンテンツから新入生向けにピックアップしたものです.こうした内容に興味があれば研究室に遊びに来てください.この記事のコメント欄やコンタクトからお願いします.

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