[解決法]LatexでURLを載せる時にエラーになってしまう/フォントが他の周りから浮いてしまう

#前置き そもそも基本的にURLを論文で使うな

というと多くの読者さんから批判が来そうですが,ここは営利の関係ない場所ですし,研究室のサイトですのであえて言います.

この記事を読んでいる人の多くは,初めて論文を書く人と考えられます.
ここでVetter RonのURLを引用することについてのpaperがある,日本語にも訳されているのでぜひ読んで欲しい
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=3159&item_no=1&page_id=13&block_id=8
Vetter, Ron. “ホームページは文献として引用できるか?.” 情報処理 39.7 (1998).

The Web is a useful resource, but not a complete or accurate library. Thus,
I cite URLs only tentatively. It is a question of amount: the more URLs in
the reference list the less I trust the paper and the lower its archival
relevance. It is useful (and unavoidable at times) to cite some URLs.

Vetter, R. “URLs in print: To cite or not to cite.” (1998): 114-114.
https://kar.kent.ac.uk/21683/

要約すると
– URLは臨時的に使う
– Web情報源として有用だが,完璧な図書館ではない.
– URLが(全体の割合的に)沢山入っている論文は信用度が低くなる.
なんで?と思った方もいるかも知れない.

参照されているサイトの更新や閉鎖でアクセス出来なくなるからである.
Vetterはこの前の文で実際に参照されたうちの40%のサイトがアクセス出来なくなったと述べている.

When I checked the cited URLs, 40 percent were erroneous, one bounced me to three further addresses, each time saying “Sorry, not here now.” In many cases, I couldn’t find the other URLs at the specified addresses, and had to look elsewhere. When I did find them, information regarding the subject was indeed on the site, but I asked myself whether this was the information
I was supposed to read.

Vetter, R. “URLs in print: To cite or not to cite.” (1998): 114-114.
https://kar.kent.ac.uk/21683/

ここまで読んでもまだURLを追加したい?

以下に私が直面したエラーと解決策を示す.

\urlをLatexで用いるとurlが使えない

\usepackage[hyphens]{url}をスタイルファイル(.sty)かプリアンプルに記述する.
[hyphens]を入れることでurlが折り返すようになる.

しかしこれだけではフォントが浮いてしまうことが確認できた.
URLを引用しているだけで気絶しそうになっているレビュワーがこれを見たら失神するだろう.

フォントを合わせるために
\urlstyle{same}
と記述する.

いい感じになる.レビュワーの体がURL拒絶反応を起こすことも少なくなると考えられる.

今回は研究室サイトであることを踏まえ,あえてURLを使うことの必要性を今一度考えてもらうために長々と記事を書いた.

上のエラーと解決法についてはそれだけの記事を近日中にQiitaに投稿しようかと思う.
エラーと解決策のみを記事にするとurlの引用が当研究室の論文において多数出てしまうことが予測できる.それは大変望ましくないため,この記事は意図的にこのような構成にした.

URLをこれから引用しようとしている学生は今一度よく考えるべきだ.
しかしクラウドコンピューティングの領域では論文に起こされていない独自の製品,特許が多数あることを筆者も理解している.

URLの引用は論文がなく,そのほかの情報源が全くないと行った場合にのみに制限しよう.
カジュアルにurlを使いたいのであればappendixやfootnoteの使用を検討しよう.

この記事を最後まで読んでくれた学生の論文執筆の成功を祈る.

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