すこし変わったタイトルにしてみました.
この記事では,学部から修士に進学すべきか,就職すべきか迷ったときに考えるポイントをシェアしています.参考になれば幸いです.
自己紹介
大学院修士2年の小山です.もともとは学部を卒業して就職しようと思っていました.CDSLに入った後に先生から勧められたことをきっかけに進学しました.
大学院
まず,進学した理由は以下のスライドにまとめました.研究活動を通じて様々な能力が得られると考えています.これは学費を投資するだけの価値があると考えます.
以下の書籍は,コンピュータ・サイエンスで著名な方々が「進学すべきか」を議論しています.この書籍の内容は参考になりました.
ソフトウェアの世界でキャリアを築く Making it Big in Software
「研究者にならなくても大学院にいくべきか?」という問いに大学の先生方が回答されていました.同意できる内容でした.
就職
修士1年の11月頃から就職活動をはじめて2月に内々定をもらいました.個人的に就職活動を通して感じたことは,大学院生は研究を真剣に取り組んで論文を書いて,外部で発表をしていれば就活は楽だと思います.特に査読付きの論文誌(journal)や国際会議(proceedings)での発表実績があれば,ほとんど困らないと思います.研究を通して獲得した論理的に説明する力やプレッシャーへの耐性は,就職活動でも大いに役立ちました.
以降では簡単に就職活動の方針やTipsを共有します.
就活の軸
- 自分の興味のある分野: クラウド/分散処理
- 技術の作り手に最も近い場所: クラウドベンダ
就活サイト
- 学部時代にはサポーターズを使っていた.
- 気にならない企業とも話す必要がありつかれる.
- 知りたい企業だけに絞るなら自分で応募すればよい.
- 企業側も人材紹介会社に手数料を払う必要がないのでハッピー.
- 大学院では使わずに気になる企業だけに直接エントリーした.
- 働く企業は1社なので,受ける企業の数(最終的に3社)を極力減らした.
- マイナビやリクナビは,玉石混交なので基本的に使わなかった.
受けた企業
この中の1社から内々定をもらい2023年の春から働く予定です.
- 日本マイクロソフト
- GMOペパボ
- アマゾン ウェブ サービス ジャパン
面接のコツ
- 自分がどんなときに楽しいのか,やりがいを感じるのかを知っておく.
- 友達や家族に聞いてみるとよい.
- 結論から話す.
- 具体的な例や数字(事実ベース)を面接で話す.
- 話し方はSTARを意識すると良い.
おわりに
大学院で研究活動へきちんと取り組むと,就職活動での選択肢が増えます.また,学部時代に比べて専攻を突破する難易度の高い企業からも内々定をもらえます.大学院への進学は,万人にとって適切な選択肢と主張するわけではありません.私は,個人的な経験から大学院への進学は価値ある選択肢のひとつであることを伝えたいです.