IEEE CCEM2023

こんにちは大沢です.
朝晩寒くなって来ました.そろそろバイク通学も辛くなり始める頃でしょう.皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか.

私,IEEE CCEM2023という国際会議にて発表を行いましたので,そのお話をいたします.

CCEMとは

まずCCEM(IEEE International Conference on Cloud Computing in Emerging Markets)とはなんなのかというところから.
ホームページによると,2012年から始まり,今回で12回目の開催のようです.
このカンファレンスは査読済みの一流の研究論文,著名な産業界や政府のリーダーからの招待講演,最新のイノベーションを紹介するポスターやデモ,ハイライトを紹介するスタートアップショーケースなどを組み合わせたカンファレンスと書いてあります.
トピックは,クラウドコンピューティング,ビッグデータ,AI,ハードウェア関連などです.

前回以前がどうだったかは分かりませんが,今回は3日間の開催でした.

提出までの準備

ここからは私のことについてお話しします.

私はもともとDPSWSに応募するつもりで研究を行っていました.ただ,実装と実験が間に合わなかったためにDPSWSは諦め,今回のIEEE CCEMに応募することになりました.これによって猶予が約1ヶ月できたのでなんとか実験を行って論文執筆の材料を整えることができました.

実際に論文を書き始めたのは9月末頃からです.提出期限は10/15くらいだったので2週間強で書き上げました.ページ数は少ないのですが,初めて英語論文を書くのでだいぶ苦労しました.

私はある程度英語力はあると思っていたので特に苦労しないだろうと思っていましたが,とんでもない.外国人とチャットしたり会話したりするのと学術的な文章を書くのとでは大きく違うことを痛感しました.私の英語はスラング多用しまくりの口語表現で成り立っている,つまり学の無い人間でも使える英語で,今回求められたのは学術的で,お堅い文語表現で成り立った英語でした.日本語でチャットをするのと作文を書くので使う日本語が違うことは想像できると思います.それを英語でやらなければならないということです.
普段から使っている英単語を調べ,”これは文語的に正しい表現なのか?””フランクな表現になっていないか?”と,論文の内容よりもそっちに気を取られました.レビューでも先生からたくさんの指摘を受けました.ただ,将来国際的な環境で仕事をすることを目標にしているので,いい勉強になったと思います.

10/15は日曜日だったので,金曜日の10/13に提出をしました.そこから土日でちまちま細かい修正を行なって再アップロードをしていました.

結果発表

今回の会議には審査があって,選ばれた者が研究発表をできます.ですから,結果がメールまたはホームページで知らされると思って待っていました.
発表が11/2 – 4なので,その1週間前くらいには来ると思っていましたが,来ない.待てど暮らせど何も来ない.これは落ちたなと思いました.
11/3に先生の助言で会議の方へ結果はどうなっているかメールを送りました.この時点で会議2日目です.内心,”会議始まってるし通ってるわけないよなぁ”と思っていました.

結果のメールがその日の夕方に帰って来まして,それがこちらです.

Dear Author
Greetings from IEEE CCEM 2023 We are glad to share that we had an overwhelming response for our call for submissions. And we had challenging times in selecting papers by experts in the field – the submissions were really good.

We are glad to share with you that your paper submission 115 entitled “Reducing Energy Consumption by Setting Cluster Head to Client Mode in Multi-hop Network” is being accepted ……

通ってましたねえ.発表明日ですけど??
大急ぎで翌日のセッションで発表ができるように手続きを進めました.その際もトラブルがあり,主催とメールでやりとりしながら進めました.

この時点では”発表がある”ということだけ確実で,時間等に関しては”プログラム的におそらく日本時間17:00 – 19:00の間で発表をすることになるだろう”という推測をすることしかできませんでした.ですから,とりあえずその日の夜と発表当日の朝で発表用のスライドと原稿を大急ぎで作りました.

アクセプトされた喜びと主催の連絡の遅さ等に対する不満が入り混じって感情が意味不明でした.

発表当日

前述した通り夕方まではスライドと発表原稿を作っていました.時間がなくて発表練習もまともにできず,発表の直前に2回くらい時間を測ってリハーサルをしただけです.

主催とWhatsAppでやりとりはしていましたが,オンラインで発表をする人が私だけ(そもそも日本人が私だけ)だったのか,オンラインミーティングルームへの接続もグダグダしていました.そしてやっと入れたと思ったらすぐ発表をしろという…
他の人の発表を聞いて様子を知ろうと思ったら,すぐです.びっくりしました.

発表では,発音が普段通りにできなかったなという感想です.あとは質疑応答でバッドコネクションと聞きなれないインド発音に苦しめられ,途中で聞き取れない部分があったのが少し焦りました.

良かった点は,手元のタイマーで発表時間ほぼジャストで終われたということです.練習時間がなかったためこれが一番不安でしたが,うまくいって安心しました.

これは発表の様子です↓↓↓↓

総括

今回の国際会議で発表して良かったことは

  • 論文英語を学ぶ必要性を知れたこと
  • 学部のうちに国際学会発表を経験できたこと
  • 海外相手に何かをする時は相手からのアクションを期待してはいけないと知れたこと

悪かった点は

  • タダでインドに行けると思ってたのにオンライン発表だったこと

一度発表を経験できたので,学会発表と国際学会に対する心理的ハードルは少し下がりました.これからも積極的に応募できるようにしたいと思います.

また,次は”オフライン開催の”国際学会に出られるようにしたいですね.

この論文執筆執筆に際し,研究室の同期や卒業生にレビューを手伝っていただきました.厚く御礼申し上げます.

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