博士課程の報告会を終えて

大学院のCS専攻で開催された博士課程の進捗を発表する報告会で,現在の状況を発表しました.この記事では報告会で学んだことを紹介します.

提案手法を説明するときの論理展開

提案手法を説明するときに,一般化と具体化の両方を組み合わせて説明する必要があると改めて気づきました.一般化した説明では,モデルや数式を使って提案手法が適用できる範囲や条件,制約を理論的に述べる必要があると感じました.具体化した説明では具体的にどんな場面でどのように動作するのかを丁寧に説明する必要があると理解しました.一般的な説明と具体的な説明の順序に関しては,分野や先生方によって意見がわかれるようです.個人的には,具体的な説明をしたあとに一般的な説明をしたほうが分かりやすいと思います.

報告会では具体的な説明はできたものの,一般的な説明が不足しており提案手法が理論的にどのような条件で適用できるのかを明らかにしたほうがよいとコメントを頂きました.これまで書いてきた論文にモデル化や理論的な説明が不足していたことに改めて気が付き,今後の研究活動に役立てていきたいと感じました.

フィードバックをもらうことの大切さ

報告会の資料を作る課程で自分の研究テーマの不足している点に自ら気がつくことができました.また,報告会で先生方から頂いたコメントで研究の目指すべき方向や不足している観点に気づけました.自分では気が付かない視点のコメントやアドバイスを頂き,よい刺激になりました.社会人の学生は時間が少なくフィードバックをもらう機会を意識的に用意する必要があるため,こうした機会は有意義でした.

自分も学部生の頃は,学内外にかかわらず発表することに恐怖や心配を感じていたこともありました.今となっては,そうした機会が自分の取り組む研究テーマを磨き上げるために大切な機会であると改めて思います.自分でもフィードバックする際には,鋭い指摘をするだけではなく,その指摘に対してどのように改善・改良できるかといった建設的な議論をするように心がけています.

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