博士課程1年の小山です.2024年10月29日から10月31日までカナダのモントリオールで開催された国際会議CIoT 2024に参加し,プレゼンテーションを行いました.この記事では参加した際の様子を報告します.
東京からモントリオールへの移動
会議の開催地はカナダのモントリオールです.これまで私は北米に行ったことがなく,初めての渡航でした.モントリオールは北アメリカ大陸の東海岸にあり,アメリカとの国境にも近いです.
日本の成田国際空港(NRT)からカナダのモントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港(YUL)までの所要時間は,直行便で11時間程度です.東京を10/28(月) 18:45(日本時間)に出発して,モントリオールには10/28 17:00頃(現地時間)に到着しました.過去に国際会議でポルトガルへ行った経験から,機内では静かに寝るように心がけました.
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モントリオールについた初日の気温は,1℃でカナダに住むのは無理な気がしました.現地の先生いわく過去に-40℃に達することもあったそうです.
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モントリオールの市街
モントリオールのあるケベック州はフランスの植民地だった背景からフランス語が公用語です.こうした背景から町並みもヨーロッパに似ています.左の写真はホテルから会場に向かう途中で撮影しました.朝日と街の建物の組み合わせがきれいでした.右の写真はホテルから会場の移動で使った地下鉄の写真です.朝のラッシュ時間帯は混雑していました.電車内のアナウンスや掲示板はフランス語なので何もわかりません.何回か乗るうちにSORTIEが出口という意味だけは覚えました.
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国際会議の会場
国際会議の会場は,空港から近い大学のETS Montrealでした.建物が新しくきれいな会場でした.ガラス張りの建物は,はこだて未来大学に似ていると感じました.建物に入ってすぐの場所に階段状のシートがあり,学生がリラックスして過ごせる空間がありました.
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会場はステージが用意されたホールでした.東京工科大学にはない色使いの部屋で,雰囲気が新鮮でした.パーティーを開催できるような部屋にも見えました.
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口頭発表
分散トレーシングのストレージとして使われるElasitcsearchに対して,アクセスのプリフェッチをすることで,初回の検索にかかる時間を短くする提案を行いました.久しぶりの英語でのプレゼンテーションでしたが,あまり緊張せずに発表できたとは思います.他の発表を見て,抑揚をつけたりスライドを見ないで説明できるとなお良くなると思いました.
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参加者との交流
国際会議2日目の夜にバンケット(飲み会)がありました.ステーキの美味しいレストランで参加者同士で交流しました.肉が大きく少食な自分には食べるのが大変でした.
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他の参加者の学生や先生とも話をしました.右隣にいた学生は19歳の学部1年生だそうで,入学してすぐにShort Paperを書いて出したそうです.左隣にいた学生はインド出身で博士課程の学生をアメリカでやっていると聞きました.彼はIIT出身なこともあり,私の勤務先のメルカリのことを知っていました.
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モントリオールの食事
国際会議のランチは,フランスの文化なのか野菜が多く健康的でした.アジア料理の店もあり食事には困らなかったです.カナダはチップ文化があり,食事の料金に加えて15%から20%程度のチップが必要です.そのため,きちんとしたレストランだと日本よりも高い印象でした.
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モントリオールの観光
余った時間でモントリオールの市内を観光しました.モントリオール・ノートルダム聖堂に行きました.建物が大きくステンドグラスの装飾がきれいでした.ヨーロッパにいるような気分になりました.
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モンロワイヤル公園の展望台に行きました.残念ながら曇っていましたが町並みやセントローレンス川がよく見えました.
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モントリオールから羽田への帰路
帰りはモントリオールからロサンゼルスを経由して羽田に戻りました.途中のロサンゼルス国際空港で軽食を買った際にその値段に驚きました.
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サンドウィッチと炭酸水で3355円かかりました.空港なので物価が高いのもありますが,それでも高すぎると思いました.ドイツの空港も同じような値段だったので日本人には辛いです.
- 内訳:
- 炭酸水 $5.69
- サンドウィッチ $14.35
- 消費税 $1.90
- (USD)$1 ≒ 152円
- 合計:
- $21.94
- 3355.83円
終わりに
国際会議での発表を通じて,他のプレゼンテーションでうまく説明している点の学びがありました.特に課題の定式化(Problem formulation)や,動機(Motivation)での問題設定(条件設定)は自分でも取り入れたいと思いました.また,他の学生のモチベーションの高さに刺激を受けました.真面目に成果を残そうとする姿勢や質疑応答で議論する姿は自分も見習いたいと思いました.
初めて北アメリカ大陸に行ってみて時差の辛さに苦労しました.夜中に目覚めて寝付けない生活で苦労しました.気候の違いもあり頻繁に海外出張するには体力がいることを改めて感じました.多少のなれない点もありつつ,2回目の国際会議だったこともあり前回よりも充実した日々を過ごせました.特に英語に対する不安感やストレスは減りました.これは会話が前よりできるようになった事と,なんとかなるというモチベーションでいた事が要因な気がします.
今回の国際会議への参加で,前回のポルトガルでの国際会議へ参加した時に比べて,成長を実感できる機会がありました.今回の国際会議の経験をもとに論文の内容を強化して,ジャーナルへ論文を投稿できるよう頑張っていきたいと思いました.CDSLのほかの学生にも国内外を問わず外部発表を積極的に行い刺激を受けてほしいです.