散歩

学部3年の坂井です。散歩について書きます。

夜の散歩は、考えごとをするのにちょうどいいです。
人も車も少ない、静かな空気の中を歩いていると、机に向かって悩むよりも気持ちがすっきりしていくのを感じます。風を受けながら歩くと、頭の中のもやもやが自然と晴れていく気がします。

でも最近、寒さが厳しくなってきて、そんな夜散歩もだんだんつらくなってきました。特にお風呂で体を温めた後に外に出ると、寒さが一層増します。

そこで、いつもより少し早い時間に散歩してみることにしました。夕方の散歩は、夜とはまた違った雰囲気で新鮮でした。犬が楽しそうに飼い主を先導していました。

普段は、近所のコインランドリーの前を通ると洗濯のいい香りがするのですが、その日は違いました。夕飯のにおいがあちこちから漂ってきたからです。焼き魚やカレー、煮物のような匂いが風に乗ってやってきて、「この家では今日何を作っているんだろう?」と思いながら歩いていました。小学生のころに家族と囲んだ食卓の記録がふとよみがえり、懐かしい気持ちになりました。帰る頃には鼻が赤くなっていました。

歩きながら気が付いたのは、においがはっきり漂ってくる家もあれば、そうでない家もあることです。夕飯の時間帯じゃないのかもしれないし、家のキッチンの位置や道との距離、風向きなんかも関係しているのかもしれません。

そういえば、夕飯のにおいは感じても、朝ごはんのにおいってほとんど感じたことがないなと思いました。朝は急いでいる家庭が多くて、調理はしないからかもしれません。あるいは、私自身が朝の時間にはそこまで気を向けていないだけなのかも。こんな感じで考えながら歩いていると、また新しい気づきがありそうな気がしてきます。

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