テーマに悩む話 -巨人様のお足元にて-

研究然り、取り組むテーマを決める事って本当に難しいですよね。

自分も何が最善かなんて1mmもわかんないです。多分皆がそう思っているはずです。「周りの人や先輩がこうだから」に囚われず、時間を掛けて、周りの人を使いながら決める事が出来れば理想だと思っています。

え?そんな事分かってる? まぁ、そうですよね・・・ハイ・・・

本題

CDSLの岡田です。他のメンバーの投稿にもある通り、3年生が加入して研究室も賑やかになりました。学年の垣根に囚われず、フラットかつ良好なギブアンドテイクの関係を築けていけたらと思います(優秀な方々が多いので自分の出番はないと思いますが)。

さて、本学にて研究室に所属した3年生は「創成課題」という形で研究室で活動を開始します。内容は研究室により様々ですが、本研究室では「実際に自分でテーマを決めて活動を行い、最終的にテクニカルレポートを執筆する」という4年次に取り組む卒業課題に近い活動をします。

という事で、テーマを決めなくてはならないのですが、3年生と一緒に活動しているとテーマの決定に苦戦している方も見受けられます(完全に主観ですが)。テーマを決める事ってとても難しい事だと思います。自分も3年、4年と何とかテーマ決めを行ってきましたが、本当にそれで良かったのかと問われると全く自信がないです。

なので、本記事では「テーマ決定」あたりに焦点を当てて本研究室の活動で出てきた案だったり、調べてみた結果に対して所感を述べさせていただいて、最後に自分の拙い感想を書き殴り、まとめとさせていただきます。内容の正否の判断は読んでくれた皆さまにお任せします。そうです。需要が良くわからない前回の自分の記事に引き続き、今度は感想文を垂れ流そうとしている男です。

1.自分の興味のある分野・技術を追求する

興味があるからこそ調査する意欲も高まるというものですし、調べていく中で「〇〇の分野でこういう事をしたい」という気持ちが新たに湧きやすいはずです。でも、興味のある分野はあるけどその中で何にするかという所も悩みどころですよね。そういう時は大体、その分野で普及している技術とか今現在の状況やその実装手法を調べみるのが一番ベターではないでしょうか。そんなのに勝てるわけないと思う気持ちはとても分かりますが、別に勝とうとしなくてもいいのかなと思います。同じような結果になっても、それが既存の手法とは全く手法で実現されているなら十分な成果だと個人的には思います。冷凍食品って、結果的に食べ物が完成するという点では人が料理するのと同じなのに偉大だと思いませんか?最近のはどれも美味しいですし・・・。

2.問題点ベースで考える

現状において未解決な点に対して自分なりのアプローチをして解決策を出すというタイプだと思います。取り扱う問題さえ定める事が出来れば、とりあえずテーマは決まったようなものですし、あとは自分の提案が出せれば波に乗れそうです。じゃあ、問題点をどう探すか?という所になるのですが、一番は先駆者の方々の論文を読んでみる事だと思います。「論文は知識の最終産物ではない」という言葉をどこかで見たのですが、どの論文でもどこかしら不十分な部分というのは存在するものだと思います。自分のテクニカルレポートもそれはそれは穴だらけでもはや無ですね。ハハハ・・・・精進します・・・。

そんな先行研究の不十分な所をテーマにしてしまおうという事です。要はちょっとした粗探しです。でも、既存研究への敬意は忘れないでくださいね。

3.異なるジャンルへの応用を考えてみる

技術や手法の純粋な進歩・改良というよりは、あくまでITを手段として考えて、ITとはまた別ジャンルにアプローチを掛けるというやり方だと思います。2のアプローチに近い気がします。「正直な所、純粋に技術や手法の研究をするのはちょっと・・・」みたいな感じでも、自分が好きなジャンルの問題点をベースにすれば、光明は見えてくるのではないかと思います。後は、研究室で取り扱っている技術・知識範囲から遠くなってしまうとサポートが受けづらくなってしまうのでそこは注意が必要かもしれないです。あんまりにも遠いと「ケテ・・・タスケテ・・・」と手を伸ばしても、誰もその手の取り方が分からないなんてことになるかも・・・。

4.自分のやりたい事をやる

究極的にはこれですね。

もしかしたら、「こういうことをやりたいんだけど、よくわからないし、変なテーマかな・・?」と秘めたるものがありつつも、自信が持てなかったりで中々表に出せないという状況の人も、もしかしたらいるかもしれません。とりあえず、周りの人に話してみるのはどうでしょうか。勇気のいる事だとは思いますが、人に相談を持ち掛けられて、嫌な気持ちになる人間ってそういないはずです(その人の状況にもよりますが)。本研究室に限った話をすれば、事前に申告すれば先生は時間を取って1対1で相談に乗ってくれますし、隔週で学生間で相談する機会があります。まだ先生や大勢に話したくないのであれば、同じ研究室のメンバ―と個人的に議論するのも良いと思います。情弱な自分で良ければ相手になりますので気軽にご連絡ください。

終わりに(蛇足)

「テーマを決める」というのは研究室の活動において最初にして最難関の一つなのかなと思います。調べてみると他大学では、「教授から与えられたテーマをやる」であったり、「決められたテーマの中から選ぶ」といったやり方をしている研究室もあるようです。あとは「先輩方のテーマを引き継ぐ」とかですかね。

上記のような場合、不本意なテーマをやらざるを得ない状況になる事も多いようです。その点、自由に自分で設定できるというのはこのような状況を避ける事が出来るので良いですね。しかし、自由に選べるからこそ、どうすれば良いか分からない取った事も起きやすいのかなと思います。かくいう自分もそうです。自由に選べるってすごい幸せな事なんだとは思うんですね。

テーマを決めれたとしても、次にはそれに対しての研究や開発が待ってます。おそらくテーマ決め以上の時間が必要になるはずです。なので、テーマ決めはたくさん時間を掛け、さらに周りの人を使いながら決めればよいかなと思います。テーマがすぐ決まらない事は恥ずかしい事じゃないはず・・・はず。

巨人の肩の上に立つ

先人の積み重ねた発見(成果)に基づいて、新しい発見を行う事という意味で「巨人の肩の上に立つ」という言葉があるそうです。研究室で活動するからには新しい発見とか発明をしたいですよね。僕もそう思います。

なので、肩に乗せてほしいんですけど、巨人の方々はすぐ登れるようにしゃがんでくれないんですよね。ケチですよね。自分で登って来いってことなんでしょうね。すごい時間が掛かりますし、本当に肩まで登り切れるかもわかりません。

だから、テーマ決めというか、どの巨人に登るのかを吟味するのは当然の権利だと思います。巨人様達のお足元で存分に迷わせてもらいましょう。と、とても寒いポエミーな事を書いてこの駄文を終わりにしようと思います。

拙い文ですが、ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。

そろそろ、他メンバーみたいに真面目な記事を書かねば・・・

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